遺品整理を行う上で必ず探し出さなければいけないと言われるのが“貴重品”です。しかし貴重品とは具体的にどのようなもののことを指すのでしょうか。また、故人にとっても大切なものである貴重品が容易な場所に保管されているとは思えません。そこで今回は貴重品の種類、また貴重品の探し方やそのコツについてご紹介します。
1.貴重品にはどのようなものがある?
貴重品は故人にとっても大切なものから家の奥や簡単には探し出せないようなところにしまい込んでしまい、遺品整理を行う親族がどこにしまってあるのか分からなくなってしまうということが多くあります。遺品整理を行う上で貴重品とみなされる物を挙げていきます
・お金にまつわるもの
お金にまるわる貴重品には現金・商品券・銀行の通帳やキャッシュカード・クレジットカード等があります。
・契約書類にまつわるもの
各種契約書は紙媒体のものが多いため、不要物を間違えて破棄してしまわないようにしましょう。本人が不在の場合再発行してもらうのがとても大変です。契約書にまつわるものには、土地の権利書・生命保険証書・有価証券・不動産関係の証書・賃貸契約の契約書等があります。
・その他貴重品
その他には、マイナンバーカード・実印や銀行員などの印鑑類・遺言書・健康保険証・金庫の鍵・宝石や時計などの貴金属・携帯電話・骨とう品や美術品・高価なコレクションなどがあります。
以上が最低限探しておきたい貴重品です。これらは必ず探し出すようにしてください。
2.遺品整理で貴重品を探すコツ
貴重品は大切なものだからこそなくしてしまわないように、盗難に遭わないために分かりづらいところに保管してあるものです。そのため遺言書などを用意されていない場合、遺品整理の際に見つけることが出来ずに親族が大騒ぎされるということがちらほらとあるようです。そこで、貴重品がしまわれやすいところや探し方のコツをご紹介します。
2-1.家の引き出しは全て確認する
分かりやすい場所といえば自室や寝室などの引き出しの中ではないでしょうか。お家の中にある引き出し類は全て、隅々まで探すようにしてください。その際には焦らず落ち着いて一段一段丁寧に確認するようにしてください。焦って探すと必ずといっていいほど見落としが起こります。
また、引き出しの雑貨類の中に挟まっていたり、引き出しの奥に入り込んでいたり、棚と壁の隙間に入り込んでいたというケースもあります。
2-2.丁寧かつ確実に整理していくと見落としがない
てんてバラバラなところを無作為に探すのではなく、一部屋ずつ確実に終わらせていきましょう。また、お部屋の中でも無作為に探すのではなく、一つの棚があればまずはその棚の捜索を終わらせてから次の棚に取り掛かります。
3.見落としには注意する
3-1.バッグの中は見落としがちなので必ず確認
見落としがちな捜索場所として、故人が愛用していたバッグの中があります。ほとんどの方は自室の引き出しや金庫に貴重品を保管されていますが、空き巣や万一のことを心配され常に貴重品を持ち歩く方がいらっしゃいます。
バッグのポケットの中に通帳と印鑑が入っていたというお話は珍しくありません。また、複数のバッグの中に貴重品を点在させて保管されている場合もあります。バッグも隅々まで探されることをおすすめします。
3-2.通常では考えられないところに貴重品がある
決して見つからない場所として冷蔵庫の中、布団の隙間、本の間、トイレのタンクの中、米びつの中など通常では考えられないようなところに隠されている場合もあります。ここまでくると遺言状なしでは見つけることは困難ですが、ここは無いだろうということを決めつけずに、全て丁寧に捜索することをおすすめします。
4.見つからない時は専門業者にお願いする
貴重品を見つけ出すのは故人をよく知る親族であっても容易ではありません。探しても探しても見つからないという場合は遺品整理のプロにお願いするのも選択肢のひとつです。
遺品整理の業者は、お部屋のお掃除や遺品回収意外にも貴重品や重要書類を探し出すことにも長けています。遺品整理に関する豊かな知識と長年の経験からアッと驚く場所から貴重品を発見してくれることもあります。また、亡くなられた方の対応等で忙しく遺品整理を行う時間と耐力・気力がないという方にとっても遺品整理のプロは頼れる存在です。
5.まとめ
遺品整理を行う上での貴重品の種類、またどこに貴重品をしまわれていることが多いのか、探し方のコツ等をご紹介させていただきました。しまう場所としてポピュラーな引き出しの中だけでなく、冷蔵庫やトイレのタンクの中など、実に驚くべきところにしまわれているので、たとえ親族の方でも探し出すのは容易なことではないかと思います。
どうしても見つからないときには専門業者である遺品整理のプロにお願いしてみましょう。専門知識と経験豊富な良質な遺品整理のプロには安心してお願いすることができるのでおすすめです。